100均のUSB接続電球型LEDライトはアウトドアで使えるのか?

100均のUSB接続電球型LEDライト
100均のUSB接続電球型LEDライト
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100均のLEDライト系というと、砲丸型のLEDを過電流気味で光らせる短命の物が多く、実際にフィールドで使えるかというと、厳しいのではないか…と思える物が多かったように思います。

今回テストするのは、DAISOで販売されているUSB接続の電球型LEDライト。

さて、その評価はどんなもんでしょうか!?

 

USB接続電球型LEDライトとは

今まで多かった懐中電灯(フラッシュライト)型とは違い、白熱電球の形に似せた筐体内にLEDを実装し、スイッチの類は一切付いておらず、USBソケットに差込さえすれば点灯し、吊るして使用するタイプのライトです。

その特徴を挙げますと、

  • USBのコード長は1.2m。
  • 発光は電球色。
  • 明るさは150ルーメン

とのこと。

100均のUSB接続電球型LEDライト
100均のUSB接続電球型LEDライト

ジェントスのEX-777XPが280ルーメンですから、150ルーメンあればテント内なら用を成すかと思います。

しかし、防水されていないので屋外では注意が必要かな。

100均のUSB接続電球型LEDライト
100均のUSB接続電球型LEDライトは、150ルーメン・電球色

発色も蛍光灯の様な白色ではなく、電球色とのこと。

少々気になる面がもありますが、これは使えそうな気もしますね。

因みに気になる面とは…

100均のUSB接続電球型LEDライト
100均のUSB接続電球型LEDライトの消費電流は、1.2A。必要電力は5~6W。

少し消費電流が多過ぎやしませんか?

5VはUSBの規格だから良しとしても、消費電流が1.2Aって、最新のUSBでも規格通りのUSBなら電流不足になりますよね。

※ USB3.1の規格は5V1A=5Wまで。

つまり、USBプラグを搭載しているけれど、USB規格を完全遵守というわけではなさそうです。

 

結局、使えるの?使えないの?

実際に購入して来ましたので、USB充電アダプタとモバイルバッテリーを用意して接続してみました。

まずは、USB充電アダプタ(出力1Aタイプ)から。

100均のUSB接続電球型LEDライト
100均のUSB接続電球型LEDライト(USB充電アダプタで点灯)

お次は、手持ちのモバイルバッテリーで。

100均のUSB接続電球型LEDライト
100均のUSB接続電球型LEDライト(モバイルバッテリーでは点灯出来ない物も…)

あれれ…

点灯しませんね。

電池残量だけでは無く、配線の接続も含め色々調べましたが問題ありませんでした。

つまり、結論から申し上げると、電源によっては点灯しない可能性もあるようです。

100均のUSB接続電球型LEDライト
100均のUSB接続電球型LEDライト(点灯の可否)

 

USB充電アダプタでは点灯するのですから、灯具の初期不良というわけでもなさそうです。

しかし、そこは100均。

どんなコストダウンをしているのか判りませんから、内部を分解してみましょう。

 

点灯する・点灯しないの差は?

電源の種類によって点灯したり点灯しなかったりではとても使い辛いので、原因を調査するためにサクッと分解してみました。

このライトは、今まで多かった砲丸型のLEDではなく、SMD(表面実装型)のLEDを10灯実装しています。また、制限抵抗もLEDごとに接続されていて好感が持てます。

100均のUSB接続電球型LEDライト
100均のUSB接続電球型LEDライト(内部基盤)

が、しかし、USBコネクタからは赤(プラス極)と黒(マイナス極)の2線しか来ていません。

USBからは、他にもデーター線2本とシールド線1本が来ているハズなんですが…

あ、データー線2本は使わないので関係ありませんね。

このシールド線がマイナス極に接地されているか否かが、機器によっては接続の判断要因と考え、このシールド線をマイナス極に短絡させてみようと思います。

しかし、ただ短絡させるだけだと怖いので、プラス極の中間に電流計測用にテスターと、ヒューズ3Aを噛ませました。これで、短絡状態に至った場合でも瞬時に回路が遮断されますので、バッテリーへの異常負荷は軽減されます。

それでは、準備が整ったので接続(短絡)してみます。

100均のUSB接続電球型LEDライト
100均のUSB接続電球型LEDライト(消費電流の実測値)

すると、ビンゴ!

いとも簡単に、点灯しました。

 

が、箱に書かれていた消費電流1.2Aの件、実測では0.28A(280mA)しか流れていません。

もしかして、箱に書かれていた値は制限抵抗(チップ抵抗3216の18Ω)を取り付ける前に計ったのかな?

なぞは深まります…

しかし、実測で0.28Aということは、消費電流が少ないわけですから朗報でもあります。

 

100%使える仕様にするには、改造も必要!

本体の重量は実測46gでした。

テントに吊るすことを前提に考えた場合、万が一の落下に備えたら、少しでも軽いことは安心にもつながるので、是非この「100均のUSB接続電球型LEDライト」を使いたいのです。

ただ、電源を変えたとしても100%確実に点灯させるにはUSBケーブルを交換し、灯体内の配線を直すか、シールド線をマイナス極に短絡させた専用のUSB延長ケーブルを自作するかですが、USB延長ケーブルの自作は根本的解決になっていないので、灯体内の配線を直す方向で考えています。

既にUSBケーブル等の部品を発注しており、後日、改めて改造記を公開したいと思います。

公開しました。詳細は下記ページにてご覧下さい!

100均の電球型LEDライトをアウトドア用にDIYで改造しよう!

あと、配線の延長が必要な方は、下記のような中間スイッチ付きのUSBケーブルが便利だそうです。(当ページのユーザー様からご指摘頂きました。)

 

 

改造とか「大変だし判らないよ」って方は、市販品でこんなのもありますよ。

 

 

中間スイッチ付きですし、これなら購入して即使えますね。

ケーブル長も2.4mあり、テント内使用なら十分な長さかな。

重量は若干重めですが、それでも僅か97gなので十分に軽量です。

 

 

 
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5 Comments

  1. 昨日キャンプでテント内用に使ってかなり明るかったのでバッテリーがどのくらい持つのだろうと思って関連記事を探していたらここにたどり着きました。実際の電流がわかったので助かりました。
    ダイソーの300円2000mAhバッテリーなら90%くらい容量が使えれば6時間=一晩は使えそうですね。
    ありがとうございました(^^)

    • リチウムイオンの電圧は3.7Vですから、USBの定格電圧である5Vまでモバイルバッテリー内蔵の
      DC-DCコンバーターでステップアップさせる必要があります。
      コンバーターの力率が限りなく100%に近い性能だと仮定して、ダイソーのバッテリーが2,000mAh
      の容量で満充電状態であれば理論上は10時間近く、実運用で6時間は点灯が可能と思われます。
      (力率よりもコスト優先のバッテリーの場合は、FETやトランジスタ等のスイッチング抵抗を
      利用した「LDOレギュレータ」式の可能性が高く、その場合の力率は良くても半分程度と推測され
      ますから、半分なら実質1,000mAhのバッテリーと同じになり、完全消灯までの時間が4~5時間限度
      となります。勿論、それよりも力率が悪い場合は、さらに短時間になるかと…)

      また、バッテリーは周辺環境(温度)に左右されますから、低温時はキツイかもしれません。
      補足ですが、バッテリーを空になるまで使い切る運用は、バッテリーの寿命を短くする可能性が
      あることを付け加えておきます。(実売で税別300円なら問題無いかな?)

  2. コンセントからも他のバッテリーからも全て点くのにあるモバイルバッテリーのみが点きませんでした。
    このサイトに出会わなかったら、購入したダイソーのライトがオカシイ!で終わっていたと思います。
    凄くためになりました。それにしてもその点灯しないモバイルバッテリー側は他のモバイルバッテリーと何かかが違うから点灯しないという事なのですね?大抵のものは点きましたから何かどこかが、企画が違うという事ですよね?

  3. 短いではなく細いでした。
    細いと大電流流せませんから1.2Aも流れないのかと思います。
    ちなみに車中泊でこれを使ったら明るすぎると親に怒られました。

  4. おそらくケーブルが短いから消費電流が少ないのかと。
    仮に1.2A流れたとしたらLEDは燃えてしまうでしょう。

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