今までテーブルトップに直置きしていたオイルランタンを「テーブル上が手狭で、万が一触れたら火傷を負う危険性も有るので、早急に何とかして欲しい」とのリクエストがありまして、100均材料にホームセンター材料でコストパフォーマンスに優れたテーブル取り付け型のランタンポールを自作してみました。
テーブルランタンをLEDを使った物にすることも考えたのですが、やはり炎の明かりは癒されます。なのでLED化は一先ず置いておいて、取りあえずはランタンの設置位置を改善することとしました。
テーブル用ランタンのポール用意した材料
自作するにあたって、ランタンの吊り下げ位置をテーブル上からテーブル外へ移動出来る事。
ランタンの設置高さが自由に変えられる事。
そして、収納時はテーブル内に入れられる事(ここ重要)。 あっ、テーブルへの取り付けが簡単に出来る事も忘れてはなりません。
以上の趣旨から色々考え、現物合わせで作って行きます。
では、早速、用意した材料を…
まずは、100均(今回は、キャンドゥさん)で購入した物。
- 自撮棒を1本
- S字ハンガー(2本入り)を1袋
- 水性ニス(好きな色で) ※ 当ページではチーク調を使用していますが、以前にダーソーさんで購入した自宅在庫品を使用
- 木工用ボンド ※ 自宅在庫品を使用
- 木工用ネジセット ※ 自宅在庫品を使用
以上5点。
こんな自撮棒が100円(税別)なんて、最近の100均は凄いなぁ…
次に、ホームセンターで購入した物。
- SPF材1×4(ワンバイフォー)の92cmを1本 ※ 腕に自信がある方やボール盤をお持ちの方は、2×4(ツーバイフォー)材でも可。
- 鬼目ナットEタイプ・M4×10 1袋(6個入り)
- 蝶ネジ(4mm×10mm)
以上3点。
テーブル用ランタンのポール用意した工具
今回用意した工具は、以下の通りです。
今まで掲載したDIYと違い、今回は電動工具や特殊鋸なども使用しています。しかし、この先も様々なDIYに使えますのでここでご紹介させて頂きます。
- 指矩(さしがね)
- 鋸(アサリの無いタイプ)
- ペンチ(しっかりした物を推奨)
- 六角レンチ(4mm)
- 棒やすり
- 紙やすり
- 塗装用の刷毛(100均で購入)
鋸のアサリの無いタイプについてですが、アサリとは鋸の刃先が交互に外側に曲がっている形状で、このアサリによって切断面が刃の厚さより広くなる為に刃と材料の摩擦抵抗が少なくスムーズにカットできるのです。しかし、欠点もありまして、切断面が鋸の刃の厚み以上の太さで切れてしまい、部材の切断面が荒れぎみに切断されてしまいます。
細かいカットをするのには、アサリ無し鋸のほうが寸法に狂い無く綺麗に出来ます。私が愛用しているのが、Zライフソークラフト145と言う下の物。コレ良く切れるし刃の交換も出来るのでオススメですよ。
電動工具。
- ドリルドライバー+ドリル刃3mm・4.5mm・6mm・14mm
- ジグソー+曲線カット刃 ※ ジグソーが無い場合は、糸鋸で代用可
ドリルドライバーはACコンセント型と充電型がありますが、作業を行う場所にコンセントが無い場合を除き、手軽さは犠牲になりますが、コンセント型(電気式)ドリルドライバーをオススメします。安価なDIY用の充電式は、常に充電しながら使うなどバッテリーを気にしながら使う必要がありますし、バッテリーの寿命も考慮しなければなりません。また、バッテリー式はモーターのトルクが無い場合が多く、大穴を開ける時に苦労します。
ジグソーについては、これ一つあるとお手軽に色々作れて便利です。初めて購入される方は、コスト重視なら E-Value の製品かリョービの入門機なんかがお手頃で良いかもしれません。
私が使っているのは、リョービの入門機でとても古い物。既に廃番になっていますが、今でも元気に現役!
テーブル用ランタンのポールの作成
まず、100均で購入した自撮棒をポール部分だけにします。
外したスマホ固定部は使いません。
持ち手のラバーグリップも外します。捻りながら引き抜いて外しましたが、ラバーグリップは使いませんので外し難い場合はカッター等で切り取ってしまっても構いません。
S字ハンガーは、適当な長さ(あまり長いとポールに歪みが大きく出ますし、折り畳み時にコンパクトになりません)に切り、先端部分を下の写真の形にペンチで整形します。
現物合わせで曲げます。
この形にするのには理由がありまして、アーム部分を折り畳める構造にする為です。
上手く収まったら、切り取った廃材から保護キャップを外して切断部分に取り付けます。
クルっと回せば、あらまぁコンパクトに…(笑
ポールとフック部分は以上で完成です。軽量なランタンならば、これで十分に用をなしますね。
次は、テーブルとポール接合部(ブラケット)を作ります。ブラケットは、ポール支持部とフランジ部の2つの部材から成っています。
まずは、ポール支持部を作ります。
ポール支持部には7cm幅に切ったSPFの1×4(ワンバイフォー)材を2枚合わせて使います。2枚合わせて使う理由は、ボール盤を所有していないので深穴を真直ぐに開けるのが難しいので、一度厚紙を挟んでクランプで固定し穴を開けた後に、厚紙を外して再度同じドリル刃で開け直します。
このようにする事で、厚紙の厚さ分隙間が開きその隙間へ刃先が入って行きますので、おおよそ真直ぐに穴が開きます。因みに、購入した自撮棒の手元径は14mmでしたので、下記写真では14mmのドリル刃を使用して穴開けをしています。
ポール支持部に深さ60mmの穴が開きました。
真直ぐに穴が開いているか確認しましたら、左右を木工用ボンドで接着します。
続いて、フランジ部を作成します。
テーブル取り付けのフランジ部も切り出します。このフランジ部分をコの字型にしたのは。合わせたポール支持部分が開かない様に固定する役目をもっています。
ポール支持部とフランジ部のカットが終わり、組み合わせる前に写真をパシャリ!
ポール支持部とフランジ部が完成したら、双方を組み立て3mmの下穴を開けてから木ネジで止めます。これで、ブラケット部分は完成となります。
テーブル側面(アルミ製の部分)のランタンポールを取り付けたい位置に、6cmの間隔で上下の中心部分に4.5mmの穴を開け、その穴の位置をフランジ側にマーキングします。
先程マーキングした位置に6mmの下穴を10mm~12mm程度の深さで開け、鬼目ナットEタイプ・M4×10を六角レンチで固定します。
蝶ネジでテーブルに取り付けて問題が無ければ、ポールとポール接合部(ブラケット)を接着し、木部をお好みの色で塗装して完成です。
ハンガー部分を出した状態。
昼間など、邪魔なハンガー部分を折り畳んだ状態。
高さ調節は17cm~80cmの間で無段階に出来ますし、ランタンを吊るす方向も360度自由に向けられますから、利便性は高いと思います。
難点は、テーブル側面のアルミフレームが薄いため、捩じれる様に歪むのでガッチリ固定出来ないこと。このままでは、軽量ランタン以外を吊り下げるのは難しいですね。改めてアルミフレーム裏面に補強を入れる予定です。