前々から気にはなっていたのですが、今更ながらフェアハンドランタンを購入しました。
オイルランタン自体は、ハイマウントのフォレストヒルキャンドルランタンを、ムラエ商事の販売する「LUNAX MINI MGT-4」を使ってOILランプ化して使用していますので正確には2台目なんですが、缶コーヒーよりも小さいサイズのミニランタンだったので、小型とはいえ、フェアハンドのBaby Special 276は2台目というより、実質1台目と捉え、後々のメンテナンスを兼ねて、簡単に構造を調査しておきます。
目次
フェアハンド Baby Special 276 は憧れの一品!
20代の頃からハリケーンランタンとして、ニャー(当時の名称、現在のフェアーハンド)は知っていました。
ハリケーンランタンの形はレトロで雰囲気も良かったのですが、当時はメインをコールマン286とサブランタンは、プリムスの2245を使用しており、この286が火力全開時に白熱電球120W位の明るさで、サブランタンのプリムス2245をテーブルランタンとして使用していました。
プリムスの2245をテーブルランタンとして、ディナーの時は中位の火力で、お酒タイムは火力を搾って使うととても雰囲気が良く、プリムス2245の火力を搾った時とハリケーンランタンの光量が変わらない=当時は私には合わないとなりまして、購入には至っていなかったのです。
しかし、様々なサプライヤーからも同様の形状で商品が発売されており、この独特の雰囲気が気分を盛り上げてくれるのも事実です。
現在の我が家のランタン構成は、CB缶ランタンである「SOTO ST-233」にLEDランタン「ジェントス エクスプローラー EX-777XP」と、上記記載の「ハイマウント フォレストヒルキャンドルランタン(OILランプ仕様)」の3点構成となっておりましたが、この度、晴れて「フェアハンドのBaby Special 276」を購入しました。
では、早速、箱を開けてみましょう!
商品構成は下記の4点です。
- 外箱
- 本体(ウィック(芯)は取付済み)
- 紙袋
- マニュアル
簡素ですねぇ。
でも、燃料を入れてライター等で点火するだけで使える様になってます。
紙袋が付いている理由が分かりませんが、新品なのになぜかクチャクチャな紙袋です。紙袋については、よそ様も同様のようなのでこういう物だと認識しましょう。
フェアハンド Baby Special 276の細部を見てみよう!
ここからは、写真大めで細部に渡って「フェアハンド Baby Special 276」を紹介します。
まずは、ランタンの全景から…
燃料タンク部分にあるフェアハンドの刻印。
反対側の向かって左側には、型番の276とW.GERMANY(西ドイツ)と記載。
金型が、東西統合前のためと思われます。
向かって右側。
品名のBABY SPECIALが上下2段に渡って記載されています。
ランタン上部。
新型(2014年以後)にも、昔の名称である「NIER(ニャー)」の文字がありますね。
商品のタグには、W.GERMANYではなく、MADE IN GERMANYとちゃんと書かれています。
燃料キャップを開けてみます。
結構奥までキッチリとネジが切られています。
ここから燃料を入れます。
燃料は、灯油(ケロシン)かパラフィンオイルを使用。
燃料タンクの容量はマックス340mlとのこと。入れ過ぎは危険なので注意しましょう。
フェアハンドランタンへの点火手順
初回使用時は、燃料がウィック(芯)に染込むまでの時間が必要なので、点火する10分以上前に給油する必要があるそうです。燃料がウィック(芯)に染込む前に点火してしまうと、ウィック(芯)が燃えてしまいます。
燃料キャップ左側にあるレバーを下に押し上げます。
下写真の様に、レバーがアームの切欠き部分にロックされるまで下げます。
レバーがロックされれば、レバーから手を離してもグローブ(ホヤ)が上がったままになります。
バーナー部分が露出しているので、ウィック(芯)は2mm程度出してから、柄の長いライターなどでウィック(芯)へ点火します。
点火を確認したら、レバーを元に戻しグローブ(ホヤ)を被せます。
グローブ(ホヤ)を被せてから、炎の高さを1.5cmから2cm程度に調整し完了です。
消火は火力調整ツマミを絞って消火します。(必ず消火を確認しましょう)
メンテナンスでバーナー部分へのアプローチ方法
バーナーやウィック(芯)・グローブ(ホヤ)のメインテナンスを行う際に、バーナー部分をフルオープンで露出させる方法です。
ランタンが十分に冷えている事を確認の上で行って下さい。燃焼中および消火直後は、灯体が高温になっているので危険です。ランタンを消火し、十分に冷えるまで時間を置いて行って下さい。
まず、キャリングハンドルに手を掛けトップリングを持上げます。
排気筒を上まで持上げます。
排気筒を上部で保持したまま、反対側の手で、グローブ(ホヤ)部分が燃料キャップの反対側へ倒します。
この状態で、グローブ(ホヤ)はガラスサポートから外してメンテナンス出来ます。
バーナー部分のメンテナンスは、更にバーナー部分を外して行います。
下記写真の様に、2箇所のツメでバーナー部分は固定されていますので、このツメの部分からバーナー部分を外さなければなりません。
と、言っても、何ら特別な工具とかは必要ありません。
火力調節レバーを燃料キャップ側へひねるだけです。
火力調節レバーが燃料キャップ側にズレると、バーナーのツメが外れているのが確認できると思います。
この状態で、バーナー部分を持上げてウィック(芯)交換やバーナー交換などのメンテナンスを行います。
メンテナンスが完了したら、逆手順で組み立てを行い完成です。
工具類は一切使用しないでメンテナンス出来るので、初めての方でも簡単に使えると思いますし、前々から気になっていた方はこの機会にお一つ如何でしょうか。
初点灯した時に気がついたのですが、思っていたよりも暗くありませんでした。
正確に言うと、「暗い暗い…」と方々で言われているので、その先入観が強いこと。フィールドではガスやらガソリンなどの大光量ランタンと比較してしまうことなどから、自分で「この手のランタンは暗い」と決め付けてしまっている事実に気がつきました。
確かに、サイト全体を照らすほどの強烈な明るさはありませんが、補助的な照明であるテーブルランタンとしては工夫次第で十分に使えると思います。
フェアハンド社の知らなかった事実!
今回、初めてフェアハンドのBaby Special 276という商品を購入したのですが、寸前までペトロマックスのHL1ストームランタンと迷いました。
HL1ストームランタンもフェアハンドのBaby Special 276も同じ5Wの明るさなんですが、HL1ストームランタンは廃盤らしく、プレミアが付いているのか価格が3倍程度します。
なので、今回はフェアハンドのBaby Special 276をチョイスしました。
そして買って帰って、家でマニュアルを読んでみるとビックリな一文が!!!
「Feuerhand(ファアハンド)はドイツPetromax GmbH社の登録商標です。」と書かれていました。
少々脱線しますが、Petromax GmbH の “GmbH” はドイツでは有限会社を表しています。日本で有限会社というと、小規模事業者を指し示す事が多いですが、ドイツでは非上場企業的な意味合いが強いそうです。
因みに、ドイツで株式会社は “AG” と表記されます。
スミマセン、脱線を元に戻します。
外箱には、「2014 “Feuerhand” becomes part of the Petromax group」とも書かれています。
つまり、2014からフェアハンド社はペトロマックスのグループ企業なんですね。
以前は両社がライバル企業であった可能性がありますが、現在は同じグループ企業同士。同じハリケーンランタン部門で顧客を取り合いしても効率が悪いでしょうから、ペトロマックスのランタン事業はハリケーンランタンから撤退し、加圧式のランタン一本に絞ったのでは…と勝手に推測して悦に入っているY(夫)でした。