googleがウェブスパムと判断する基準と、その確立
当サイトでも以前、「 違法コピーサイトにgoogleへ著作権の侵害報告を行ってみた 」や「 Webでお世話になっている方のブログ記事が丸パクリされた! 」でも書かせて頂きましたが、サイトに掲載している写真の無断転用などに悩まされています。
そして、一昨日気が付いたのですが、googleの ウェブマスター向け公式ブログ に「2015 年に Google が実施したウェブスパムへの対策 」という歓迎すべき記事が、2016年5月11日付けで掲載されました。
この中で言う「ウェブスパムへの対策」とは、「 コンテンツの無断複製 」に書かれている通り、他のサイトのコンテンツを転載しているサイトに対しての対策も含まれているようです。
つまり、googleでは無断複製したコンテンツはウェブスパムとみなしているようです。
そして、その取り組みはgoogleだけではなく、その他の有力企業も参加されているようです。以下にウェブマスター向け公式ブログから、賛同企業一覧を抜粋させて頂きます。
- NTTレゾナント株式会社(gooブログ)
- 株式会社サイバーエージェント(アメブロ、 Ameba Ownd)
- シーサー株式会社(Seesaaブログ)
- GMO ペパボ株式会社(JUGEM、ロリポップ!レンタルサーバー)
- 株式会社はてな(はてなブログ、はてなダイアリー)
- ピクシブ株式会社(pixiv)
- ヤフー株式会社(Yahoo!ブログ)
- 楽天株式会社(楽天ブログ、楽天市場)
googleの ウェブマスター向け公式ブログでは、新規参加事業者も募集しておりますので今後は賛同される事業者は増加していく傾向にあるのかもしれません。
何にせよ、サイトを不正にコピーされる側からすれば嬉しい傾向です。
逆に、ウェブスパム(コピーサイト)運営者は(自業自得なんですが)たまりませんよね。
こういった取り組みがオープンでなされつつネットの有力企業が参加することで、少しづつでも良いからスパム行為に対して成果が上がれば、結果的にコピーサイトは減って行くのかもしれません。
記事中には、世界中から「40万通以上のスパム レポートをいただき、65% のレポートに対して調査を実施し、その内 80% をスパム サイトと判定しました。」とありますから、仮に40万通のスパム レポートとしても、その半数以上に当たる20万8000通がスパム認定された事になります。
単純にパーセントで言うと、スパムレポート報告された中から調査を実施した、約52%がスパム認定された事にになりますね。
この、52% が多いのか少ないのかは各個人の判断になりますが、40万通も報告が来るという衝撃の事実。そして、その40万通を処理し、52%を認定する処理能力の高さに脱帽せずにはいられません。
ある程度は機械化されていてその作業の全てを手作業とは思えませんが、いくら人海戦術で大勢の人が関わっていたとしても、40万通のスパムレポートは膨大過ぎます。
極論を言ってしまえば、googleもスパムレポートが0件なら不要な人件費を削減出来るわけですし、その費用を別事業に割り振る事で、新たな画期的なサービスが誕生し提供されていた可能性も否定出来ないと思います。
そう考えると、スパム事業者やスパマーと呼ばれる個人は、インターネットの新たな可能性を潰しているトンデモない輩と捉えられなくもありません。
googleの取り組みは歓迎すべき!
何にせよ、私欲に駆られスパム行為に手を出す輩を歓迎する人は殆どいないと思いますし、「私はスパマーです」と声を大にして公の場で言えるスパムサイト運営者は皆無だと思います。
個人的には、今回のgoogleの取り組みはとても大切だと思いますし、それに賛同されている企業も近い将来、何らかの形でリーダーシップを取るべき企業だと思います。そして、それらの企業が著作権を含めた法律をIT技術を駆使して幅広い層に訴えられれば、近い将来、コピーコンテンツを含むスパム行為の削減効果があるのではないかと淡い期待を抱いています。
そして、もし、ここを読まれているスパムサイトのオーナーさんがいらっしゃいましたら、貴方の行為が、貴方の範疇の外で様々な弊害をもたらしている事を自覚して頂き、スパム行為を止め、少しでも良いコンテンツを創造し公開される努力をお願いしたい所存でございます。