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ドメイン移管でWordPressをサーバーごと乗り変える方法!

 

ここ数日、当ブログが不安定だったこと、皆様にお詫び申し上げます。

実は、当ブログはドメイン移管でサーバーを変更しておりました。

今回の題材は、私がこのブログで昨日まで使用していた質の悪いレンタルサーバーから、現在のサーバーに乗り換えた手順について、現在、ドメイン移管でサーバーの引越しを検討している方々のお役に立てればと思いまして、書かせていただきました。

 

ドメイン移管でサーバーを移った経緯

ここではあえて質の悪いサーバー会社名は伏せますが、レンタルサーバー会社としては有名な会社で、googleなどの検索エンジンで「ドメイン取得」だとか「レンタルサーバー」なんて検索すれば必ず出て来る会社です。今までに、ドメインを取得してレンタルサーバーを借りた事がある人なら、この会社名(ブランド)を知らない人は少ないとまで断言出来る会社です。

そんな、某社のレンタルサーバーですが、まずは、当時契約に至った経緯から…

  • 無料期間(最大2ヶ月)があり、ブログ開始初期としては始めやすかった。
  • ドメイン取得費が無料だった。
  • 月払いだったので安く感じた。
  • 独自SSLが使えた。 ← SEO対策として重要視
  • 大手で有名だったので安心感があった。

そんなブログも、開始当初は「多少遅いかな?」位にしか感じなかった。

しかし、時間の経過とともに、実際は…

こいつが、完全に開けちゃいけないパンドラの箱ならぬ、契約しちゃいけないサーバーでした。

何といっても、その酷い理由は…

  • サポートが遅い(無いに等しい)
  • 日に3度も4度もサイトがダウン(1回あたりは数分ですが、合算すると日に30分位止まってることもある)
  • 最悪なのは、ブログに記事を書いている最中にサイトがダウンすることも… (オイ!

サイトダウンについては、秋口くらいまではそんなに頻発していなかったのですが、秋口から年末にかけてかなり悪化し、年度が替わっても改善の兆しが全く見えませんでした。

これだけでも、十分に乗換えを考えるに値すると思いますが、丁度、所有しているドメインの更新月が差し迫り、Whois情報(ドメイン所有者の情報を公開する制度)をサーバー会社の名前に書き換えるのにオプション代金を請求されたりしました。このオプション代金自体は契約時にも必要でしたが、更新時にも請求されるとなると、この先毎年課金されてしまいますし、個人情報を公開するのは家族のいる自分には荷が重いのが現状です。

それ以外にも毎月オプション課金があり、独自SSLも有料・スパムフィルターも有料と、一つ一つは小額でも何だかんだとオプション課金される仕組みになっています。

結果的に、Whois情報書き換え(年払い)+独自SSL(月払い)+スパムフィルター(月払い)の年間合計額は、サーバー代金+3,000円になっていました。

※JPドメイン(あなたのドメイン.jp)の場合は、Whois情報をサーバー会社に変更出来ません。
※Whois情報の公開はネット上に広く公開されますから、住所・氏名・メールアドレス等を世界中へ公開したことになります。

そして、解約時に知ったのですが、解約が月初であっても次月分もサーバ-代金を請求されます。つまり、2月1日に解約した場合でも、サーバー契約は2月末までではなく3月末までと言う、新規契約時2ヶ月無料+解約時は次月も有料という極悪オプションも付いています。

月末間近になって解約を申し出たのならば理解できなくもありませんが、私が解約手続きをしたのが月初めの2日ですから、普通なら十分に月内解約に間に合うはずだと思います。

そんなこんなで、ネットでこのサーバー会社の評判を調べたら、いやぁ~書かれてる書かれてる。

これでもか、って位にムチャクチャ悪く書かれてます。今まで、色々なサーバー会社と契約して来ましたが、ここまで酷いサーバー会社は正直始めてでした。大手だからとか、有名だからと安易に契約せず、ある程度はしっかりと調べて契約しなきゃ駄目だと身にしみた次第です。

しかし、今まで契約してきたサーバー会社を振り返ると、良くもまぁ…と思える程、色々な所が出てきます。今は無くなってしまったA社(仕事用)に始まり、J社、J社(仕事用)、T社、W社、T社(仕事用)と来て、今回の悪名高き某社から今度新たにXSERVER社ですからね。

ほんと、色々な所と契約したもんです。

 

ドメイン移管とサーバー移管は別作業、まずは移管準備から!

ドメインの移管について。

まず、移管元のドメイン(当ブログなら、”cutiewing.net” の部分)の所有者が自分で有しているか確認します。

※ アメブロ(http://ameblo.jp/xxxx201701/)などのディレクトリ型のブログは勿論、サブドメインの割り当てられるシーサー(http://cutewings.seesaa.net/)などもドメイン移管は出来ません。

移管可能なドメインは、一般的にレンタルサーバー契約していることが殆どだと思いますので、普通ならサーバー会社へ何らかの形で使用料を支払っていると思います。

そういったサーバーを契約しているのであれば、移管出来る可能性はあります。

まず、google等の検索エンジンで Whiis検索 が出来るサイトを探し、所有しているドメインのWhois検索を行って下さい。このWhois検索で貴方の名前(社名・法人名など)若しくは、レンタルサーバー会社名が表示されていましたら、お使いのレンタルサーバー会社へ以下の内容を問い合わせてみて下さい。

  • ドメインの移管は可能か。
  • ドメインのロックはされているか。ドメインロックされているなら外せるか。
  • 移管が可能なら、認証鍵(AuthCode)を教えて欲しい。

所有者確認の意味も含めて、移管先サーバー会社からWhois記載のドメイン登録者連絡先( registrant contact )へ連絡が発生しますので、今までWhois情報に移管元サーバー会社名を掲載していた方は、ドメイン移管中に、Whois所有者情報が貴方の名前で開示状態になることもあります。

以下の場合は、移管可能なドメインであっても移管出来ません。

  • 期限切れドメインの場合
  • 期限が7日以内のドメイン場合
  • 登録業者でドメイン登録を行ってから60日以内のドメイン
  • 移管元ドメイン業者が移管を認めていない場合

補足ですが、認証鍵である「AuthCode」は、別名でAuthinfoやEPPkeyと言われる事もあるようです。

さて、ここまでの問い合わせで、サーバー会社からの返事が「ドメインの移転は可能です。移転の手続きは…」の様な返事が頂けたら、ドメイン移管が可能です。

折角問い合わせたのですから、ドメインロックは解除して(ロックされているのであれば)、認証鍵(AuthCode)も控えておきましょう。

 

ブログ記事(WordPress 間)の引越し準備

忘れてはならないのが、ブログの引越しです。

WordPressでは、標準ツールとして記事のインポート(端末からの読み込み)とエクスポート(端末への書き出し)がサポートされていますが、ここでは更に強力なプラグインをインストールして使います。

All-in-One WP Migration と言うプラグインなんですが、このプラグインの素晴らしい所は記事も写真(画像)も全てを一括で端末へエクスポート出来ることです。対象となるのは、記事、画像、テーマ、プラグインの全てとのこと。

これは便利ですね。

では、実際の手順についてご説明します。

  • 旧サーバーのWordPressにAll-in-One WP Migrationをインストール

コントロールパネルにログインし、プラグインの新規追加をクリックします。

検索窓に、All-in-One WP Migration と入力し、インストールして有効化します。

  • インストールが完了しプラグインを有効化すると、コントロールパネルのメインメニューにAll-in-One WP Migrationメニューが追加されますので、All-in-One WP Migrationの [Export] (エクスポート)をクリックします。
  • 続いて、画面の [EXPORT TO] のプルダウンメニューから、[FILE] をクリックして暫く待つと下図の画面が表示されます。

  • 上記の、DOWNLOAD ドメイン名~SIZE: xxx MB と表示されたら、ダウンロードサイズ(上記の場合は447MB)が記載された緑枠内をクリックして、データーを保存します。
  • 端末に旧ブログのデーター全てがダウンロードされるので、新サーバーでWordPressの準備が整うまでデーターを大切に保存しておいて下さい。

と、ここまでを旧サーバーのドメイン移管前に行っておきます。

旧サーバーから、一括でエクスポートするのでファイルサイズは大きくなってしまいますが、移管先で行うのは、WordPressの準備に、WordPressにAll-in-One WP Migrationをインストールするだけですから、作業自体はとても簡単です。

但し、一つだけ注意しなければならない事があります。

それは、ダウンロードサイズが512MBを超過する場合です。このプラグインの仕様で、512MBを超えるデーターのインポートは未登録ユーザーの場合は出来ないようです。(エクスポートは出来る)

その場合の対処方法ですが、画像等の大きなファイルを外して規定の512MB以内に抑えるか、ユーザー登録を行って制限を解除して使用して下さい。バックアップ目的でも十分に使えるプラグインですから、ユーザー登録を行って制限を解除しても良いと思います。

 

移管先のサーバーを探し、ドメインを移管しましょう!

ドメインの移管可能が判ったので、続いては、移転先のサーバーを探します。

今回、当ブログが移管先に選んだサーバーですが、執筆時点で最強と思われる”XSERVER”さんを選択。

契約前にサポートさんに電話してドメイン移管に関わる手順をお聞きしましたが、呼び出しベル5回以内で担当者の方に繋がりましたし、移管の手順で不明な点も全て明確に教えて頂けました。

そして、私が”XSERVER”さんに決めた理由が以下の通りです。

  • 独自SSLは無料。
  • Whois情報はXSERVERさん名義にし、個人情報が守れる。且つ、無料。
  • 私の場合、月払いから年払いになるが結果的に安くなる。
  • サポートが迅速丁寧で安心。
  • サーバー契約1つに複数ドメインが可能。しかもドメイン代以外無料。← 安価にブログが増やせます。

結局、元のサーバーよりも安価で速く、しかもサポートは良い…と、マイナス面は殆どありません。唯一のマイナス面を上げると、最低でも3ヶ月単位の契約となり一時的にコストが掛かってしまう為、初心者の方の場合は敷居が高く、躊躇してしまう可能性でしょうか。

 

それでも心配な方は、10日間と僅かですが、試用期間もありますので、実際に使用してみて納得の上で契約する事も可能です。因みに、サポートの方に伺いましたら、試用サーバーがそのまま契約サーバーになるそうです。

以前、一部のサーバー会社で、試用専用のサーバーと契約者サーバーが分かれている事例を実際に見ており、試用サーバーにパフォーマンスの良い物をあて、契約者サーバーは激混みで遅い…なんて事はありえないようです。

サーバー契約の際の支払い方法も、それぞれ任意の方法で支払える様です。

  • コンビニ払い
  • 銀行払い
  • クレジットカード払い

私の場合は、コンビニ払いも銀行払いも面倒だったので、クレジットカード払いでドメイン「移管(指定事業者の変更)」を選択して決済を行いました。

移管でサーバーを契約するのですから、契約時にドメイン「移管(指定事業者の変更)」を必ず選択します。 ※ ここ重要

そして、支払いを行い、支払いが確認されるとサーバー側で移管手続きが出来るようになります。また、ドメイン移管で申し込みが完了すると、「移管申請お申し込み受け付けが完了いたしました」の旨のメールが発布されます。

※ 新規ドメインの場合は、移管手続きではなくWhois検索で空きドメインから任意のドメインを探して割り当てるだけです。

以下では、当サイトのドメイン種 “.net” の移管について記していきますので、予めご了承ください。その他のドメインにつきましては、ドメインごとに移管方法が違うようです。詳しくは、下記”XSERVER”さんのHPをご覧下さい。

https://www.xserver.ne.jp/order/order_transfer_domain.php

 

前項目で、ドメインのロックは解除済み・認証鍵(AuthCode)も取得済みとして進めさせて頂きます。

XSERVERのインフォパネルより、移管するドメインを登録し[移管申請]ボタンを押下すると移管の申請が出来ます。

移管申請をすると、移管申請を行った旨のメールが登録先メールアドレスに届きます。

※上記図の段階では、まだ移管していません。

XSERVERで移管申請を行うと、移管元サーバーから「ドメインを移管するが宜しいか?」みたいなメールが来ますので、その問い合わせに了解を選択し、移管を承認します。

これで、後は移管が終了するまで、じっと待つのみです。

 

ドメイン移管後にやらなければならないこと

ドメインが移管しましたら、XSERVERより「ドメイン移管完了のお知らせ」というメールが来ます。

このメールが来たらDNSの修正を行う為に、サーバーパネルへログインし、DNSレコード設定へ行きます。

 

そこで対象となるドメインの右側にある、”選択する”をクリックして下さい。すると、「この機能は上級者向けの機能です」と注意書きが出て来ると思いますが、軽く読み飛ばして、「DNSレコードの一覧」タグを開いてください。このDNSレコードの一覧に登録されているDNSレコードが、前サーバーのままの場合は、XSERVERの物に変更します。

一括変更ボタンがあるはずですので、そのボタンを押下して変更して下さい。

以上でドメインの移管は完了となります。

後は、DNS情報がネット上に広く伝播するのに暫く待つのみ!

DNS情報がネット上に広く伝播するには大体24時間程度が必要と言われていますが、実際にそんなにかからずともURLでのアクセスが可能になることが殆どです。私の感覚だと、早ければ3時間位。掛かっても10時間後位には普通に繋がります。

そして、移管後にまず感じたのが、その速さ。コアな時間帯である、夜21時~24時であってもモタッとした動きはありません。前のサーバーが遅すぎたとも言えますが…(笑

そして、私の場合は、コスト面でも年額5,000円程度の節約にもなっちゃいました。

これは良いですね。

マジでお勧め出来ます!

遅いサーバーで困っている方。この機会に乗り換え検討してみては如何でしょうか。

 

ブログ記事(WordPress 間)の引越し

無事ドメインが移管されたら、ブログを引っ越します。

  • 新サーバーにもWordPressにAll-in-One WP Migrationをインストール。
  • コントロールパネルのAll-in-One WP Migrationにある [Import] メニューから [IMPORT FROM] をクリックして、続いて [FILE] をクリックします。
  • 後は、事前にダウンロードしていた旧ブログのデーターを指定してアップロードするだけで完了です。

※ 512MBを超えてしまう場合は、インポートが出来ません。事前に画像等を減らすなどして容量を減らすか、All-in-One WP Migrationへのユーザー登録(有償)をして制限を解除するかしてお使い下さい。

 

今回の私の例だと、以上の手順で移管準備と移管作業で3日程度で完了しました。

移管中は色々とやきもきする事もあるかとは存じますが、何も大きなトラブル無く移管出来たので、今回の移管は成功だったと思います。

 

新しいドメインも取得し、無料ブログから独立!

実は、ドメインの移管とサーバー引越しに続けて、Seesaaにある旧ブログを「夫婦そろって泣き笑いⅡ」として移転も行いました。

今回、記事の移転にあたり、SeesaaブログのCMS(Contents Management System=コンテンツ・マネージメント・システム)というブログのプログラムから記事を抜き出すのですが、SeesaaブログのCMSはWordPressではありませんので、おそらくMovable Type(ムーバブル・タイプ)だろうと判断し、夫婦そろって泣き笑いⅡのWordPress側に先に「Movable Type・TypePad インポートツール」と言うプラグインをインストールしておき、旧ブログからエクスポートした記事を夫婦そろって泣き笑いⅡ側でインポートしました。

これがビンゴで、記事の移転はスルスルと進んで行きます。

しかし、写真や記事間のリンクなどは全てやり直しになりますので、今現在、1記事づつ手作業で移動を行っています。

当ブログ「夫婦そろって泣き笑い+」では、主にアウトドアやDIYにスキレット関係を、「夫婦そろって泣き笑いⅡ」では、日々の食生活についてアップして行きますので、姉妹サイトである「夫婦そろって泣き笑いⅡ」も宜しくお願いします!

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